李 光洙【1】 

2671f3b84578e900b71457fbe4045c68 TAKAmeさんからのエピソード

TRPGの記録・※シナリオネタバレ有・話の流れを自然にするため&あまり覚えていないため、ねつ造含まれます
参加者の記録に加筆し完成させました。ありがとう


【火星より】
今より少し未来の時代。
人類は月を開発した。次に火星開発へ向けて火星に開発基地を建てた。
その火星開発基地には、ロボットやエンジニア、研究者などが送り出されていた。
舞台は宇宙へと拡大されたこの世界では、宇宙の治安を守る宇宙警察という職が存在する。
勘解由小路八兵衛と李 光洙がその一人だ。
李は宇宙警察官になってから経験が浅く若手だが、好成績故にその実力を買われ、火星開発基地の視察を命じられた。
李と同い年であり先輩でもある八兵衛は、宇宙警察官になってから暫くは内勤をしていたが、火星付近に指名手配犯が現れたとかで突然現場へ向かうように言われたらしい。
アメリカにあるロケット基地から火星へと二人は向かうことになるのだが、ロケットに乗り込む際に同じ場所へ向かう一人に出会う。
名は神崎 大吾。知る人ぞ知る有名なメンタルカウンセラーだ。
現地にいる人達のメンタルケアをする為に派遣されてきたらしい。
李から見た彼に対する第一印象は、とにかくチャラい…だった。

前情報として渡された資料を三人は共有する。
火星開発基地にはリーダーであるマイケル、副リーダーであるマーガレットの他に、デイブ、タレス、アドルフ、マリーの計6人が駐在して働いている。
火星開発はまだ始まったばかりで未知の危険が多いと聞く。
その為、火星に向かう人材は優秀であることはもちろん、ロマンチストだったり、命知らずであることが必須条件となっている。
そうした無謀な気持ちの歯止めとして、火星基地の局員の間でのみ交わされる標語がある。
『成果をもって、地球に帰ろう。』

三人の男たちは狭いロケットの中で数日過ごし、ようやく火星開発基地にたどり着いた。
到着した宇宙船は、そのままドッグへ収容され、三人は火星へ降り立った。
【八兵衛・聞き耳…成功】
宇宙船から出る際、最後に出た八兵衛はコクピットに外部からの通信が入っていることに気付く。
『行ってはいけない。すぐ引き返せ』
八兵衛は一瞬戸惑ったが、「首が飛んじまう」と独り言を呟き宇宙船から降りた。

「ようこそ、火星へ。ロビーはドックの奥の青い扉の先です」
機械音声案内が言う通り、青い扉を開けるとそこはロビーのようだった。

〈ロビー〉
壁一面は大きな窓になっており、火星の地上の様子がよく見える。
今の時間帯は夜中で、地球では見られないような美しい星空が広がっている。
ロビー内部は休憩所のようになっていてソファーと机、ドリンクサーバーなどが置かれている。
ドリンクサーバーの種類は水、メロンソーダ、コカコーラ、カルピス、コーヒーの五つだ。
李「丁度喉が渇いてたんですよ、飲んでもいいですかね?」
李と大吾がドリンクサーバーに近寄ると、その横に前時代的なペンが置いてあることに気がつく。
李(誰かが無造作に置いたのか?)
思考しつつも、コーヒーを淹れた李はそれを一口飲む。
李「勘解由小路さん、このコーヒー美味しいですよ」
八兵衛「はあ」
訝しげに八兵衛はドリンクサーバーを見る。
【八兵衛・目星…成功】
ドリンクサーバーは中身が見えるようになっており、コーヒーの中になにかが入っていることに八兵衛は気がついた。
ドリンクサーバーの中のコーヒーをひっくり返して捨て、中にあるものを手に取り確認する。
マイケルの軍人であった頃の身分証だ。
それにメモ書きがされている。
「必ず、誰も連れずに脱出すること」
八兵衛「コーヒーにこんなの入ってたぞ…」
大吾「穏やかじゃないですねぇ~」
李はコーヒーを飲みながらメモ書きを見ていた。
李(あ、さっきのペンで書いたのか)

そして、ロビーには受付ロボットがあった。
この時代ではそういったロボットがいても何ら違和感は無い。
八兵衛「ごきげんいかが?」
八兵衛は受付ロボットに話しかける。
ロボット「こんにちは、私は案内用のロボットです」
大吾「この基地の地図はないのか?」
ロボット「マップを表示します」
これにより、三人はこの基地の構造を知る。
八兵衛「マイケルたちは死んだの??」
李(勝手に殺すな)
ロボット「所在地を検索します」
八兵衛「アドルフは」
ロボット「アドルフは 生物研究室にいます」
八兵衛「マリーは」
ロボット「コンピューター室にいます」
八兵衛「デイブは」
ロボット「工学研究室にいます」
八兵衛「マーガレットは」
ロボット「地質研究室にいます」
八兵衛「タレスは」
ロボット「通路にいます」
八兵衛「マイケルは」
ロボット「所在不明です」
八兵衛「……」
八兵衛「デイブは」
ロボット「工学研究室にいます」
八兵衛「マイケル」
ロボット「所在不明です」
八兵衛「マイケルは」
ロボット「所在不明です」
李「ちょっともういいんじゃないですか」

八兵衛「いや、だって、マイケルだけおかしい」
李「と、取り敢えず、わかった人達を見つけて聞きましょうよ」
不安げな様子の八兵衛だが、李の説得を聞いて一理ある、と納得した。

扉を開けて通路に出る一行。
通路は曲がり角になっており、人が通路で横たわっているのか、曲がり角から足が見えた。
違和感を感じる光景を見て李は少し悩んだが、八兵衛が我先にと前に出る。
曲がり角に向かって、走り駆け寄る八兵衛。
八兵衛「大丈夫ですかぁああああ!!!!!」
曲がり角を曲がって見えたのは、横たわる人の姿。
倒れている人物は頭部が無くなっており、廊下一面血の海になっていた。
驚く八兵衛 犯人は誰だ!!!!
後から続いて李と大吾もその光景を目の当たりにする。

【SAN】
八兵衛→減無し
大吾→減無し
李→1減

どこかの扉が閉まる音が聞こえた。

倒れている人物を調べてみる。
性別は男性、右手には拳銃のようなものを持っている。
懐を探ると、手紙と携帯端末とIDカードを見つけた。
そのIDカードを見てみると倒れている人物は恐らく”タレス”であるということがわかった。
李「案内ロボットの言う通り、通路にいましたね」
八兵衛「タレス…」
大吾(え?いやいや…どうして死体があるんだよ??)

曲がり角にあるスピーカーホンが突然呼び出し音を発した。
一刻も早い状況判断の為にも、李は応答ボタンを押す。
???「誰かそこにいるの?」
李「誰ですか?」
???「あなたは誰なの?」
噛み合わない会話。
誰かが殺した可能性のある死体を見た後だった為、慎重に言葉を選ばなくては。
気を取り直して、こちらから名前を明かす。
李「…つい先程到着いたしました。火星開発基地の視察で伺うことになっていた李です」
八兵衛「同じく勘解由小路八兵衛」
大吾「メンタルカウンセラーの神崎大吾です」
マリー「ああ、あなたたちが!私はマリーよ。歓迎したいところだけど、ああ、何から説明したらいいのか…」
マリー「とにかく、状況が芳しくないみたいなの。私は今工学研究室の奥にあるコンピューター室にいるわ。タレスがここにいろって言ってロックをかけてしまったみたいで、ここから出られなくて…」
大吾「他の人はどうなっているかわかりますか?」
マリー「わからないわ~」
八兵衛(使えない女だな)
マリー「このロック、どうやら中と外両方の承認が無いと開かないみたいで…『リーダー マイケル1人、もしくはアドルフ、デイブ、マリー、マーガレット、タレスの5人承認が必要 です。』って書いてあるの。こっちには私のIDカードがあるから、あと4つのIDカードを集めてきて欲しいの」
マリー「あと…そう、コンピューターを確認したんだけれど、機能がいくつかロックされてるみたい。地球との通信、宇宙船の燃料供給、監視カメラも制限されてる。見たところドアのロックと連動していて、ドアの解除さえ出来ればこっちも解除されるはず」
李「何者かが侵入したんですか?」
マリー「そう…そうみたいなの、だからタレスが…」
ここで突如、通信が切れた。
状況を詳しく知ることが出来なかったが、異常事態が発生してしまっていることは明らかになった。
大吾「マリーさんを早く助けなきゃ!!!」
八兵衛(さすが女好きだな)

死んだタレスの持ち物を漁る八兵衛。
手紙を手に取り内容を見る。おばあちゃん宛の手紙だった。

『おばあちゃんへ
俺は今、火星にいます。とりあえず、火星でもおばあちゃんのペンが使えてよかった。紙とペンな んて使うのはこの基地でも俺ぐらいだからね。家族への手紙も、日記も、みんな自分の携帯端末で書いてるよ。でも、おばあちゃんはそれじゃ読まないだろうからね。
火星での仕事のことなんて書いても、おばあちゃんにはわからないだろうから、最近局員の間で流行っていることを書きます。それは、火星人について調べること。
もちろん、火星人なんて居るはずがないって、火星に来るまでに何度も言って聞かされたけどね。 でも、それだけに、ネットで地球の住民が火星人の存在について議論しているのを見るのがとっても面白いんだ。『火星に宇宙人なんていないのに』っていって、そいつらを笑うなんてことは、俺たちにしかできない遊びだからね。
でも、アドルフはそういう俺たちにはあまり混ざろうとしないんだ。真面目なんだよな、あいつ。そのくせセキュリティ意識が甘々なんだよ。今時4桁のパスコードロックなんて使ってるんだぜ?普通指紋認証だろ。しかもその数字が...いや、おばあちゃんには関係ないか。
マイケルもあまり食いついてこなかったなあ。興味ないのかなこういうの。マイケルはリーダーって立場もあるけど、なんか俺たちと違う雰囲気がある。何かを隠しているような...。まあ人当たりもい いし、リーダーとして文句ないんだけど。
続きはまた書くよ。といっても、帰ってから全部一度に渡すことになるんだよね。不便だなあ紙の手紙っていうのは。』

次に、携帯端末を回収し死んだタレスの指を借りてロックを解除する。
八兵衛「指持ってこう」
大吾「ヒュッ(息を吸う音)」
李「ちょ、ちょ、待って」
八兵衛「次ロックした時見れなくなるじゃん」
李「見てください大吾さん引いてるでしょ」
李「設定でロック設定を解除したらいいじゃないですか、ちょっと貸してください」
指を切って持って行こうとする八兵衛であったが、みんなに止められロック解除後設定によってパスワードなしで中を見れるようにした。
そんなことができるのかぁと思った八兵衛であった。(八兵衛さん、若いんだから理解してください)

携帯端末のなかには録音されていたものがあった。

「今、俺は工学研究室の機関室でこのボイスメモを残している。緊急事態だ。基地の外側からハッチが開けられたらしい。そして、あろうことか外から何かが侵入してきたみたいだ。すごい音がして、争い合ってるのが分かった。今は、音が止んでしばらく経つ。とりあえず研究室の方に出てみることにする。記録中断。」
「研究室ではデイブが死んでいた。首から上がない状態だった。敵の姿はもうなかった。コンピューター室でマリーが放心していた。マイケルも居たはずなんだが、居なくなっている。俺はどうするべきか。ここにいてもきっと殺されるだろう。なんとか宇宙船ドックへ行くことができれば...。」
「一か八か、宇宙船ドックへ向かうことにする。マリーの安全のため、コンピューター室に緊急用のロックをかけて出て行く事にする。このロックの解除には、リーダー1 人か、リーダーを除く 5 人の 承認が必要となる。それぞれのカードキーを用意し、例の合言葉を使えば開けられる。」
「おばあちゃんのペンを最後まで持っていたかったけど、机から消えていた。こんなときに失くすなんて、最悪だ。」

この録音記録を聴く限り、研究室にいるデイブはもう死んでいるのだろう…。
おばあちゃんのペンと聴いて李は一つ心当たりがあった。
ロビーに戻り万年筆を回収する。
【李→万年筆に目星○】
万年筆で贈り物などで重宝されている一品だ。
これが彼が言うおばあちゃんのペンかもしれない。

通路に戻る。
【八兵衛→拳銃らしきものに知識○】
拳銃らしきものは遠隔式のスタンガンだった。
これは八兵衛が所持することになった。

【八兵衛→生物研究室に聞き耳○】
なにかがいることはわかりみんなに伝える八兵衛。
八兵衛は扉を慎重に開ける。
争いがあったらしく、部屋全体が散らかっていた。
そして、男性の死体が転がっていた。この死体も頭部が無く、辺り一面血の海になっている。
壁にはケージや水槽が並んでおり、その中には生きた昆虫や小動物がいる。
ガラスケースに入った斧を見つけた八兵衛はそれを回収して大吾に護身用として渡した。
銃は素人には使わせられない。自分の身を守れるようにとの配慮だった。
そして、その近くにはビデオカメラが倒れていた。どうやら動物たちを撮影する目的で使われていたらしいが、カメラは男の死体の方を向いている。

男性の死体を確認する。
IDカードと携帯端末を所持していた。
IDカードを確認すると、この死体はアドルフ本人であることがわかった。
携帯端末の中身を見ようとしたが、4桁のパスコードでロックされている。
大吾「確か、タレスが書いた手紙に書いてあったね」
李「タレスが呆れるような4桁のパスコードか…0000、ではないか」
李「ありがちなのは、自分の誕生日だと思うんだけど…アドルフの誕生日…」
八兵衛「IDカードに書いてあるぞ。2013年7月3日」
李「0703…開いた!」
アドルフが書いたであろう日記の一部を見ることが出来た。

『マリーから気になる報告を受けた。この火星に生命体が存在するかもしれないという報告だ。俺は火星人なんて与太話信じていなかったが、確かに検証して見る価値はある。マリーは火星人の存在について心配しているようだ。早く検証して、結果を伝えなければ』

八兵衛「火星人?」
李「この騒ぎの元凶はこいつっていう可能性もありますね」

次に倒れているビデオカメラを確認してみると、まだ録画中だった。録画を停止し、何があったのか再生することにした…。

動画の途中までは動物を撮影していたものだったが、扉が開く音がして、アドルフのものらしい叫び声がする。
ガシャンと何かがぶつかる音がして、カメラが倒れると、その先にはアドルフの足元と、対峙する怪物の足元が映る。
足元を見るに、怪物は二足歩行で人間に近い足の形状をしているが、人間の足の二倍ほどの大きさがあり、赤黒い皮膚をしている。
衣服は身に着けていないようだ。
アドルフの足が持ち上がり、しばらく抵抗している様子だったが、グギッという嫌な音と共に、ぶらりと動かなくなった。
そして、乱暴に落とされ、床に倒れ伏すアドルフには首がついていなかった。
怪物はそのまま、廊下側へ出て行った。
これがビデオカメラが捉えた映像である。

【SAN】ビデオカメラで怪物を見てしまったので
李→2減
大吾→減無し
八兵衛→減無し

その時、廊下側へと続く扉が開いた。
そこには、身長3mはあろうかという大きな、二足歩行の怪物の姿があった。
身を屈めて3人がいる部屋の中へと入ってくる。

【SAN】怪物の全貌を見てしまったので
李→減無し
大吾→減無し
八兵衛→減無し
(屈強かよこいつら)

【戦闘】
李 拳銃で怪物の足を狙うが失敗
大吾 斧を構え後ずさりをする
怪物 李に組み付きをしたが完全に動きを封じることはできなかった怪物
八兵衛 スタンガンを怪物に撃つことに怪物に当たり、ビリビリしびれる怪物くん
李 拳銃で撃とうとするが、ゼロ距離でも当たらず
大吾 斧を投擲する見事怪物くんにあたった!怪物はまだまだ余裕のようだ
怪物 しびれてて動けない
八兵衛 拳銃を撃つ、無事怪物にあたりダメージをあたえることができた。残り5発
李 拳銃で撃とうとするが、またも当たらずほんとにへたくそである
大吾 顕微鏡を見つけ、それを投擲するが当てることができず
怪物 八兵衛に組み付こうとするが失敗
八兵衛(ファンブル) 怪物にキックしようとするが失敗し転んでしまう
李 拳銃で撃つがまたも当たらず4発無駄にしてなにしてるんだこいつはほんとうに宇宙警察か?
大吾 八兵衛を起こしに近寄る
怪物 八兵衛をとらえ首を絞める怪物くん八兵衛のHP1減
八兵衛 拳銃を撃ち、怪物くんに6のダメージ。八兵衛から手を離す怪物くん
李 拳銃で撃つが失敗。5発を無駄にする
大吾(ファンブル) 殴ろうとするが失敗転んでしまう
怪物 ダイゴに組み付こうとするが失敗
八兵衛 スタンガンを撃つ怪物くんはビリビリ
李 またもや当てることができず弾の無駄であるポンコツもいいところだこの諜報員
怪物 ビリビリ
八兵衛(クリティカル) キックがいいところに入り怪物は吹き飛び動かなくなった
【戦闘終了】

【大吾→八兵衛に医学×(ファンブル)】
大吾が八兵衛の手当てをしようとするが失敗。傷口を開いてしまう。八兵衛HP1減
【八兵衛→大吾に付けられた傷を治すために応急手当○】
HP1回復
大吾が先程投げた斧を回収する。
改めて銃撃訓練をしようと思った李であった。
八兵衛「もうお前銃持たないで欲しい」
大吾「わかる」

一行は気を取り直して医務室に向かう。
【八兵衛→医務室への扉に聞き耳×】
【大吾→医務室への扉に聞き耳○(クリティカル)】
特に何も聞こえませんでした。
医務室の中に入る。
ベッドや医療器具、ロッカーなどがあることがわかる。
大吾「ここで傷の手当てが出来そうですよ」
八兵衛「さっき傷口抉ってきたじゃん」
大吾「今度こそ成功させますから」
医療器具をつかって八兵衛の傷を癒す大吾。多分成功したんだろう。
その間に周りを調べる李。
【李→ロッカーに目星○】
ロッカーを良く見てみるとだれかの着替えが入っており、そのポケットの中にはスタンガンが入っていた。
李はスタンガンを持ち歩くことにした(残弾数3)八兵衛の手持ちのスタンガン(残弾数4)
新しい感じの白衣を見つけた大吾は先程の戦闘でうす汚れた白衣と交換し着直した。
大吾「やっぱり綺麗でいなきゃな、見た目大切♡」

医務室から出て地質研究室の扉の前へ向かう。
【八兵衛→扉へ聞き耳○】
地質研究室に聞き耳を立てたが、特になにも物音はしなかった。
扉を開ける。
中に入るとそこには女性の死体があり、それもやはり頭部が無く辺り一面血の海だった。
死体はIDカードと携帯端末を持っていた。
部屋全体の様子は、机の上に火星の土壌サンプルと、それを研究をする機械、その他にモニターなどがある。
李は死体が持っていた携帯端末を調べる。
指紋認証でロックが解除した。日記が閲覧出来るようなので見てみる。

『タレスやデイブがまた火星人の話題で盛り上がっている。趣味が悪いけど、たしかに少し面白い。
火星人には野蛮な方と知的な方の二つの種族がおり、野蛮な方には吸血の習慣があり、知的な方は唯一神に仕える信徒らしい。宗教家は野蛮でないとでもいいたいのかしら?いかにも地球人 の空想する宇宙人と言った感じだ。
男どもの中でも、アドルフはあまりそれを面白がっていないようだ。もちろんマイケルはいつもの様に静観。無理もないわね、マイケルは私達研究者とは違うもの。』

火星人に関する記述はともかく、他の人達の日記にも書いてあったが、どうやらマイケルは彼ら研究者とはどこかが違うらしい。
一体何が違うのだろうか?

IDカードは八兵衛が回収。
確認すると、持ち主の名前はマーガレット。恐らく、この死体が彼女だろう…。

モニターを見ると、土壌研究に関する報告内容が閲覧できるようだった。
『土壌研究結果に基づく推測と検証依頼
生物研究部へ
土壌における成分を研究した結果、生命体による分解が行われた後の状態に酷似した成分となっていた。生命体自体は確認できていないが、その痕跡なのではないか。この結果を元に、生物研究部に検証を依頼したい。
地質研究部より』

自分たちとは別の生命体の存在に薄々気が付いていたのだろう。
それがあの二足歩行の怪物だとでも言うのだろうか。

地質研究室をある程度調べ終え、次に工学研究室へと向かう。
【八兵衛→工学研究室の扉へ聞き耳○】
物音は何も聞こえなかった。
工学研究室へ入ると、そこで争った形跡があり、男性の遺体が転がっていた。
死体はIDカードと携帯端末を持っていた。
外へと通じる頑丈な扉と、機関室へ続く扉、そしてコンピューター室へ続く扉がある。

死体が持っていたIDカードを確認するとそれはデイブのものだということがわかる。
携帯端末のロックを指紋認証で解除すると中にはメモが記入してあった。

『火星人に関する情報収集メモ
火星人には巨人型の者とタコ型の者が存在するらしい。巨人の方は戦争が好きで野蛮。一方、タコ型の方はや洗脳やスパイ活動によって異種族を支配するのだそうだ。巨人型とタコ型が逆に語られてるソースもあるけど...。
そんなことから、オカルトマニアの間では『火星で巨人を見かけたら、ただ逃げろ。タコを見かけたら何も信用するな。』とかいう格言があるらしい。火星に行ったこともないくせによく言うよな。
あと、ずいぶん昔に、火星の地上を撮影した写真に人工物のような彫像らしきものが写り込んだことがあったらしい。その手の写真は山ほどあるんだが、そのうちの1つが、撮影された頃の画像加工技術では不可能なレベルで鮮明なもので、本物なのではと話題になっていた。その彫像というのは、薔薇のような花びらの中央に人間の女性のような姿が立っているというもので、偶然できたとは思えない精巧な像だった。
しかし、その場所というのは今まさに俺たちが基地を作っている場所だ。当然、そんな彫像のようなものはなかった。やっぱりオカルトはオカルトに過ぎないらしい。』

巨人型とタコ型の怪物の記述が気になる。
先程対峙した怪物は見た目と挙動から見て、巨人型の方と捉えられる。

IDカードがこれで4つ集まったので、IDカードを挿し込む。
部屋の中にいるマリーに声をかけて、中側からもIDカードを挿し込んでもらった。
認証完了した後、合言葉入力画面が表示された。
一行は合言葉がわからないので、関係者であるマリーに聞いてみる。
八兵衛「合言葉はなんですか?」
マリー「?なにそれ、知らないわ」
李(なんで知らないんだ?)
大吾「合言葉を探してくるのでもう少しだけ待っていてください」
李と八兵衛は、大吾がここぞとばかりにキメ顔をしているのを見た。

合言葉を探すため隣の部屋へ向かう。
【八兵衛→機関室の扉へ聞き耳×】
【大吾→機関室の扉へ聞き耳×】
扉を開ける大吾。
中は機関室となっており、様々な管が通っていたりするが、人が入るようなスペースは無く、調べてみても特に何も無い。
引き返し、顔面で人に対する接し方を変えるクソ女ことマリーが待つコンピューター室扉前へ戻ることに(これは八兵衛の八兵衛による個人的な意見)

マリー「合言葉はわかった?」
大吾「いや~…それがわからなかったんですよ」
李「…あなたは、地質研究員ですよね?」
マリー「ええ、そうよ」
李「研究していてわかったこととかありますか?」
マリー「そうねぇ…生命体なんていると思わなかったから…」
李「…?」

合言葉がわからず、行き詰まった一行は一度ロビーに戻り、ロボットに聞くことにした。
八兵衛「この基地の間でロックを解除するのに必要な合言葉を知っているか」
ロボット「そのことに関して答える権利は私にはありません」
李「合言葉を知っている人物はわかりますか?」
ロボット「そのことに関して答える権利は私にはありません」
大吾「(マイケルが)所在不明とはどういうことですか」
ロボット「探知できません」
…収獲、ゼロ。

仕方が無く、マリーが待っているコンピューター室の扉前へ戻る。
李「マイケルさんがどこにいるかわからないですか?」
マリー「ごめんなさい、わからないわ」
李「同じ研究員なのに?」
マリー「マイケルはどこか違うのよ、ただの研究員ではないのよ」

八兵衛「駄目だな」
大吾「ちょっと頭を使ってみましょう。これまで集めた情報から何か得られるかも」
八兵衛「合言葉って言うからには、何かこう、有難い言葉みたいな大層なものなんじゃないか」
李「たこ焼き食べたい、とかそんなんじゃ無い真面目なやつですよね、きっと」
うーん、と3人は頭を捻った。
少しして、李が声を上げる。
李「…あ、もしかして、…これとか合言葉じゃないですか」
『成果をもって、地球に帰ろう』
入力すると、ロックが解除されたと画面が表示され、コンピューター室へと続く扉が開いた。
「よかった!本当に助かったわ。あなたたちのおかげで、地球に帰れる… 早速宇宙船に燃料を供給するわね、ちょっと掛かるから待ってて」
何故マリーはこれがわからなかったのか、やはりクソ女である(八兵衛による個人的な意見)
室内へ入ると、中央にはメインコンピューターがあり、その壁に並ぶように大きなサーバーがたくさん置いてある。

【八兵衛→メインコンピューターに目星○】
メインコンピューターは基地全体を管理しているのだろう。チカチカとランプが点灯している。

【李→サーバーに目星2回○】
サーバーを良く見てみるとその間に大きな袋が置いてあることがわかる。
目を凝らして見てみると、その袋には血が滲んでいることがわかった。

李(あれは、もしかして)

その時、工学研究室の方角からとてつもない音が聞こえた。

戸惑う一行だが、李は血で滲んだ袋があることを八兵衛に伝える。
李「4人は既に死んでいて、残る人物はマリーだけ。
あの袋の中に誰かの死体が入っているとして、もしそれがマリーだとしたら」
八兵衛「あのマリーは偽物だと?」
李「彼女はこの開発基地の標語にもなっている合言葉を知らなかったんです。明らかに不自然じゃないですか」
八兵衛「…わかった」

マリー「燃料満タン!すぐに飛び立つわよ!」
扉を叩く音はドンドンと大きくなっていき、一行を焦らせる。
大吾とマリーは先に走って外へ出ていってしまった。
その後ろを八兵衛と李は走ってついて行く。

皆、ドックに到達する。
マリー「後ろから来てるわ!早く宇宙船に乗って!」
大吾は既に宇宙船に乗り込んだようだ、なんと素早い。
マリーを不審に思う李は、八兵衛とアイコンタクトを取る。
その瞬間、八兵衛と李は早撃ちでスタンガンをマリーに向けて射出した。
【八兵衛→マリーにスタンガン×】
【李→マリーにスタンガン○】
スタンガンが命中し、マリーに確実に当たった。
しかし、電流が流れているにも関わらず、「いたっ!」と言い少し痛がるだけだった。
マリー「もう、何してるのよ!痛いじゃない」
八兵衛「…えっ?」
李「…ええ…」
【八兵衛→マリーに組み付き○(クリティカル)】
咄嗟に八兵衛はマリーに組み付き、手錠をした。
その時、ドックへの扉が開き大量の巨人が次々と中へ入り込んできた。

【SAN】
李→3減
八兵衛→減無し
ダイゴ→減無し

手錠で動きを封じられ奇声をあげるマリー。
マリーの顎が外れ奇声を上げている表情は明らかに人間では無く、普通ではない。
八兵衛「やばいやばい!」
大吾「早く中に!」

李と八兵衛はマリーを置いて宇宙船へ走って乗り込む。
大吾は先に乗って宇宙船をすぐ飛び立てるように設定してくれていた。
その素晴らしい仕事ぶりのおかげで、すぐさま開発基地から宇宙船は無事飛び立った。

宇宙へ出てしばらく経つと、どこからか通信が入ってくる。
確認してみると、発信者『マイケル』とあった。
八兵衛「もしもし?」
マイケル「君たちは…、ああ、視察に来る予定だった…」
言葉を詰まらせ、続ける。
マイケル「基地の様子はどうだった?私はなんとかあの火星人たちの目を逃れて、火星を離れることが出来たんだが…」
李「基地は…、残念ですが、火星人に占拠されました」
マイケル「……そうか。…そこに、あの基地から連れてきた人間は、乗っていないだろうね?」
大吾「はい」
マイケル「ならばよかった。状況から見ても、あのメンバーの中に裏切り者、もしくはコントロールされていた者が居たと考えるのが自然だ。…生き残りが居たとしても、それを地球に連れ帰れば相手の思うつぼだろう」
随分と冷静な人だと思った。
研究者たちが言う、マイケルは少し違うと言っていたのが何となくわかった気がした。
マイケル「ところで本題だ。この、私の乗っている宇宙船は地球に辿り着けない」
マイケル「燃料がほとんど入っていなかったんだ。火星を離れるので精一杯だったよ。まもなく、私の宇宙船は電源が切れて外との通信が不可能になり、それから永遠に宇宙を漂うことになるだろう」
マイケル「勝手な頼みだが、私を助けてくれないか」
そう言って、通信は途絶えた。
宇宙の外を見てみると、近くに別の宇宙船が確かに浮遊している。
李「どうしますか?」
八兵衛「え……火星から逃げて来たって言ってたけど、あの男も火星人じゃないのか?」
李「ちょっと怖いですよね…」
疑心暗鬼になった二人は、うーーーーーん…と悩みまくる。
それを見かねた大吾が声を上げた。
大吾「助けましょう!!!!」

宇宙船を横につけて、中にいたマイケルを助けた。
マイケル「ありがとう、通信が途切れたときは死ぬかと思ったよ」
大吾「(男に感謝されても嬉しくないけど)いえいえ」

それから、地球へ向かって前進を続けていると、火星の基地から連絡が入る。
マリー「ハロー?火星から逃れたみなさん。みなさんに残念なお知らせがあります」
皆、通信機に耳を傾けた。
マリー「あなた方が苦労して解除したあのロック、なんと!あなた方の宇宙船にもかける事ができるみたいなの。つまり、あなた方の宇宙船の酸素管理をロックして、全員死に至らしめることが出来るって言うわけ」
マリー「火星を出てハッピーな気分になってたかもしれないけど、ごめんなさいね。別に私達の得にはならないけど、単にムカつくから死んで頂戴!」
まもなく、宇宙船がアナウンスする。
「火星基地のメインコンピュータの要請により、酸素合成装置への緊急ロック作動。酸素の合成を中断します」
八兵衛「おい、やばいんじゃないのか、これ」
李「直ぐには死なないとはいえ、地球に戻るまでに酸素が保つとは思えない……」
大吾「ああ…」
マイケル「大丈夫、解除してしまえばいい」
そう言い、マイケルは自分が持つIDカードを取り出して、機器に挿し込む。
「緊急ロックが解除されました。酸素の合成を再開します」
八兵衛「マイケル~!!」
リーダーであるマイケルのIDカードは一枚で操作が可能であることを忘れていた3人。
李「ありがとうございます」
大吾「よーし、このまま地球に帰ろう!」
そうして、李、八兵衛、大吾とマイケルは、無事地球に帰り着くことができた。

【生存】


このエピソードの登場人物