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全てはここから始まった 

0e33382becc5a32b54de6cb5633eb2b9 くるみんさんからのエピソード

めぽりとサトミが旅に出てから数か月。サトミの努力が実り、めぽりはサトミに心を開き始め仲良くなり始めていた。イースト博士から貰ったサトミとの思い出が入ったアルバムを大切に持ち歩いているめぽりはサトミとの絆を心から感じていた。だが、彼女は密猟者に誘拐された時のトラウマもあってまだ人間に恐怖心が残っていた。そんな中、偶然サトミの幼馴染のヒロシと再会し、一緒に旅をすることになるが、次の街に行く途中でめぽりはアルバムを落としてしまい…。


めぽり・サトミはポケモンセンターで一休みしている。
サトミ『ねぇめぽり、めぽりと一緒に旅に出てから数ヶ月経つけど…人間には慣れたかな?』
めぽり「ううん、まだちょっとっ」
サトミ『そっかぁっ』
めぽり「大丈夫ってことはわかってるんだけど…でも、初めて会う人の前だとどうしても怖くなっちゃうんだっ あ、もちろんサトミは全然大丈夫だよ!」
サトミ『めぽり、あたしがいるから大丈夫だよ!少しずつ人間に慣れてきてるのは見てわかるからっ この調子で人間に対する恐怖心なんてなくしちゃおう!』
めぽり「ありがとうサトミっ」(アルバムを出す)
サトミ『あっ!そのアルバム、今もちゃんと持ってるなんてとっても嬉しいな!』
めぽり「うんっあの時はあんな態度だったけど、これでもサトミと仲良くなりたかったし…それにこのアルバム気に入ってるんだっ」
サトミ『そう言えば博士がめぽりのために水を弾く素材に加工したんだよね!』
めぽりとサトミが会話している中、突然1人の青年に声を掛けられる。
ヒロシ『おおっ!サトミじゃないかっ!』
サトミ『あっ!ヒロシっ!?』
ヒロシ『偶然だなぁ!久しぶりっ』
サトミ『久しぶりーっ!元気だった!?』
ヒロシ『ああ!サトミも元気だったかっ?』
サトミ『あたしはいつも元気いっぱいだよっ♪』
ヒロシ『…ん?そこにいるポケモンは…?』
めぽり「……」(サトミの後ろに隠れている)
サトミ『めぽり、大丈夫だよっ』
めぽり「あっごめんっ!ついいつもの癖が…」
ヒロシ『?どうしたんだ?』
サトミ『あははっこの子ちょっと人見知りでっ紹介するね!この子はあたしのパートナーのめぽり!』
ヒロシ『あっそうかっサトミももうポケモンを持てる歳になったか!』
サトミ『うんっそうだよ!』
めぽり「よ、よろしくお願いします……」
ヒロシ『はははっそんなに固くならなくていいよっ俺はヒロシだ!サトミの故郷の町の隣町の人間だよ』
サトミ『ヒロシとは1回町の行事で会っただけなんだけど、何かすぐに仲良くなっちゃってっ』
ヒロシ『今では仲のいい友人ってとこだなっ』
めぽり「あ…そう言えばヒロシ…はポケモンがいないみたいだけど…」
サトミ『ヒロシはポケモンブリーダーを目指してて、ポケモンの知識がいっぱいあるからポケモンを持つ必要はないんだって!』
ヒロシ『おいおいサトミっそれは大げさだよっ』
サトミ『だってホントのことでしょ?』
ヒロシ『まぁある程度知識はあるけどまだまだだしなぁっそれに俺もポケモンは持ってるさ、ただブリーダーの知識を勉強するために今は手元から離れてるんだ あっそうだ!サトミ!折角再開したんだ、サトミもポケモンガイドを目指してるわけだしよかったら俺と一緒に旅しないか?』
サトミ『あっそれいいねぇ!心強いしっめぽりもいいよねっ?』
めぽり「う、うんっ」
ヒロシ『それならよかったっサトミのポケモンの観察もできそうだしっ』(めぽりをじっと見る)
めぽり「えっ」
ヒロシ『はははっめぽりはホントに恥ずかしがり屋だなぁ!』
サトミ・ヒロシ『あはははっ』
サトミ『あとね、ヒロシは料理がとっても得意なんだよ!それだけじゃなくてヒロシが作るポケモンフーズもとってもおいしいらしいんだよ!』
ヒロシ『そんなに褒めるなよっ今度水タイプ用のポケモンフーズを作ってあげるよ!』
めぽり「あっありがとうっ…」
ヒロシ『じゃあ早速次の町へ行くとするか!』
サトミ『うんっ!』
ポケモンセンターを後にしようと出口へ向かう3人。サトミは壁に貼ってあるチラシが目に入る。
サトミ『…あれ?「川に注意、渦巻きが発生するので近づかないように」…』
ヒロシ『なるほど…だからこの町の川の流れが速いわけだ』
サトミ『気をつけようね、めぽりっ』
めぽり「うんっ」

ポケモンセンターを出た3人は、川沿いの通りを歩いている。
サトミ『それにしても…人がいっぱいだねぇ…』
ヒロシ『どうやら隣町でお祭りがあるらしいな…』
めぽり「うぅっ…」
サトミ『めぽり、大丈夫っ?』
めぽり「う、うんっ何とか…」
サトミ『はぐれないようにあたしの手を離さないでねっ』
めぽり「うん、わかったっ」
サトミ『(困ったなぁ…めぽり、ただでさえ人間がまだ苦手なのに…)』
めぽり「わっ!」
お兄さん『おっと、ごめんよっ』
めぽりは隣の人にぶつかりアルバムを落としてしまう。サトミの手を離し、アルバムを追いかけに行ってしまう。
めぽり「あっ!アルバムがっ!」
サトミ『あっめぽりっ!?』
アルバムが川に落ち、めぽりも川へ飛び込む。
めぽり「あっ!待ってっ!」
おじさん『ちょっとお譲ちゃんっ!危ないよっ!』
めぽり「ぅわああぁ~っっ!!」
めぽりは渦巻きに巻き込まれてしまいそのまま流されてしまう。

その頃、あたもとユカリは川沿いの道で立ち尽くしていた。
2人は道に迷っていて、地図を見てもわからず途方に暮れていた。
ユカリ『う~ん…やっぱりここがどこだかわからないわっ…』
あたも「何だよっそんなこともわかんないのかよ!」
ユカリ『もーっ!元はと言えばあたもが自信満々でこっちだって言うからこの道にしたじゃない!と言うかあたもだってわからないでしょ!?』
あたも「う…」
ユカリ『まぁあたし達、旅に出てからまだ1週間しか経ってないから仕方ないんだけど…だけどもうSOSよぉ~っっ公衆電話も全然ないしっ』
あたも「…よしっボクがそこら辺の野生のポケモンに道を聞いてくる!」(森の中へ入る)
ユカリ『(ホントに大丈夫なの…?)』
あたも「ぎゃあああぁぁっっ」
森の中からあたもの叫び声と大きい衝撃音が響く。
ユカリ『!!あたもっ!?』
野生ポケモン「勝手に俺達の縄張りに入ってくんなボケェ!」
あたも「ぐぇっ」
ユカリ『(やっぱり大丈夫じゃなかった…)はぁ…結局ここで助けを待つしかなさそうね』
あたも「ん…?何だあれっ…?」
あたもは川の前に本のようなものを見つける。
ユカリ『う~ん…見たところアルバムみたいね へぇ~!水を弾くのねっ!あっ…でもご丁寧に鍵がかかってるみたいっ 中を見れば持ち主がわかると思ったんだけど仕方ないわね』
あたも「よしっこのボクが持ち主を探してくるっ!」
ユカリ『…手がかりもないのにどうやって探すのよ~?』
あたも「フッ…このボクに任せたまえ ボクの優秀な勘で言うと…」
ユカリ『結局当てずっぽうじゃないっ!』
あたも「持ち主はあっちの方にいるっ!!」(自慢げに指を指す)
ユカリ『っ…!? あっ…青いっ……』
あたも「そーそーっ青い…ってはぁっ!?」
ユカリ『青いポケモンの女の子が倒れてるわっ!!』
あたもが指を指した先には川に流されためぽりが倒れていた。

サトミとヒロシはめぽりを探している。
サトミ『めぽりーっ!どこ行っちゃったのーっ!?』
ヒロシ『めぽりーっ!!ケガとかしてなければいいんだけどなぁ…』
サトミ『…(どうしよう…あたしがついていない今、めぽりはきっと今頃人混みに怯えてるはず…早くめぽりを見つけなきゃ!!)すみませんっ!青い女の子のポケモンを見ませんでしたか!?』
おじさん『もしかして君達その子のトレーナーかいっ?そのお譲ちゃんならさっき川へ飛び込んでいったよっ』
サトミ『ええっ!?』
おじさん『おじさんも止めたんだけどねぇ…何か転がり落ちていく本のようなものを追いかけてたみたいで聞かなくてねぇっ』
サトミ『そんなぁっ…!』
ヒロシ『まぁめぽりは水タイプだから万が一のことはないと思うが…やっぱり心配だなぁ』
おじさん『川の流れを見る限り、お譲ちゃんはあっちの方へ流されたと思うよっ 悪いね、おじさんこんなことしかできなくてっ』
サトミ『全然いいですよ!ありがとうございます!』
ヒロシ『ポケモン救助隊を呼んでめぽりを救出してもらおう!』
サトミ『うんっ!』

ユカリ『この辺りの野生のポケモンかしらっ…?』
あたも「ほら見ろっボクに頼って正解だっただろ!」
ユカリ『そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?』
あたも「あっそっか…おいっ!しっかりしろっ!!」
ユカリ『大丈夫っ!?』
2人は急いでめぽりのところへ駆けつける。
めぽり「ん…(あれ…?サトミとヒロシ…じゃない……?)」
ユカリ『あっ気がついた!』
めぽり「(ポケモンの男の子と……人間っ!?)」
気がついためぽりはユカリを見ると慌てて2人から離れる。
ユカリ『大丈夫よ!あたし達悪い人じゃないわよっ』
めぽり「…あっ!!オレのアルバムっ!」
ユカリ『えっ?あっ、このアルバムあなたのだったのね!よかったぁっ』
あたも「これでわかっただろっ?ボクの勘は優秀なんだぞ!」
ユカリ『いや、これどう見ても偶然だからね…?安心して!今返すわねっ』
めぽり「!」(逃げる)
ユカリ『あっちょっとぉ!』
めぽり「……」
ユカリはめぽりにアルバムを返そうとするが、めぽりは怯えて岩の後ろに隠れてしまう。
ユカリ『…あたも、何かあの子あたしのこと怖がってるみたいだから代わりに返してくれる?』
あたも「任せろ!」
めぽり「……」(その光景を見ている)
あたも「おいっ!お前っ!」
いきなり大きい声で呼ばれ反射的に逃げ出すめぽり。
あたも「あっ!何で逃げるんだよっ!」(めぽりの腕を掴む)
めぽり「わっ!?」
あたも「ボクはポケモンだぞ!お前と同じなんだぞっ」
めぽり「そ、そうだけど……だって…あの人間のポケモンなんだよね…?」
あたも「うん、その通りだっ!…あれっ」
隙を突いて川へ逃げ出すめぽり。
あたも「ああ~っ!?川へ逃げるなんてズルいぞぉ!!」
ユカリ『調子に乗ってるから…』
めぽり「(またやっちゃったっ…相手はポケモンなのに人間と関わってると知ったらつい…いつになったらこの癖直るのかなぁ)」
あたも「お前がどこのポケモンだかわからないけど、何でそんなに人を怖がるんだよっ?」
めぽり「それは…まぁ色々あって……」
あたも「何だよそれっ…お前、名前何て言うんだよっ」
めぽり「えっ…?」
あたも「ぼっ…ボクは別にお前と仲良くなりたいから聞いてるんじゃないからなっ!」
めぽり「……」
あたも「ボクはどんなイケメンよりもカッコいいあたも様だっ!よ~く覚えておくんだぞっ …あ、これもお前と仲良くなりたいからじゃ…」
めぽり「…あははっ」
あたも「自己紹介してるのに笑うとは失礼だぞ!」
めぽり「いや、そうじゃないんだっ ただ普通に面白いなって思ってっ」
あたも「やっぱ失礼じゃんかよっ!」
あたもの行動で彼に対して警戒心がなくなっためぽりはあたものところへ泳いでいく。
めぽり「…さっきは逃げちゃってごめんねっオレ、人間が苦手で、パニックになっちゃって…どうしたらいいかわからなかったんだ アルバムを見つけてくれてありがとうっオレはめぽり よろしくね、あたもっ」
あたも「まっ、まぁよろしくっ もう怖がってボクから逃げたりするなよっめぽり」(アルバムをめぽりに返す)
めぽり「うん、ありがとうっ」
ユカリ『あたしはあたものトレーナーのユカリよ!』
めぽり「よっよろしくっ」
救助隊「青い女の子のポケモン発見!青い女の子のポケモン発見!」
ユカリ『あっ!ポケモン救助隊!』
めぽり「サトミ…!」
ユカリ『…もしかしてあなたのトレーナーから?』
めぽり「うん、そうだと思うっ」
ユカリ『あっそうだ!1つだけお願いがあるんですけど…』
めぽりはあたもとユカリと何とか仲良くなり、無事アルバムを返してもらう。
そしてサトミ達が呼んだポケモン救助隊がやってくる。

サトミとヒロシは心配しながらポケモンセンターの外で待っている。
サトミ『めぽり…無事でいますようにっ…』
めぽり「サトミーっ!!」
サトミ『!!めぽりっ!!』
救助隊「青い女の子のポケモンを無事救助しました!」
めぽり・あたも・ユカリが救助隊の気球に乗ってポケモンセンターへやってくる。
サトミ『めぽりっ!』
めぽり「サトミっ!」(お互い抱きしめ合う)
サトミ『めぽり、ケガはなかったっ?』
めぽり「うん、大丈夫!ごめんねっ心配かけちゃって」
サトミ『ううんっとにかくめぽりが無事でホントによかった!』
ヒロシ『…ん?そこの方達は…?』
ユカリ『あはは…』
救助隊「ついでに遭難者2名も救助しました!」

初対面の5人は自己紹介も兼ねて夢について等色々話し込んでいる。
サトミ『へぇ~っユカリはポケモンパティシエを目指してるんだね!』
ユカリ『うんっ!サトミもヒロシも夢に向かって頑張ってね!』
サトミ『ありがとう!』
(あたものお腹が鳴る)
ユカリ『あれ?あたもお腹空いたの~?』
ヒロシ『それなら俺が作るよ!そろそろランチの時間だし』
ユカリ『えっいいの!?ありがとうっ』
あたも「ボクは作ってくれって頼んでないぞっ!!」
ユカリ『も~っ素直に食べたいって言いなさいよ~っ』
3人「あはははっ」

ポケモンセンター内で食事する5人。
サトミ『わ~っ!おいしそーっ!』
ユカリ『いい匂い~っ!』
ヒロシ『で、これが俺がブレンドしたポケモンフーズだっこっちがめぽり用で、こっちがあたも用だ!それぞれ水タイプ、炎タイプ用に作ってあるから口に合うと思うんだが…まぁとりあえず食べてみてくれ!』
ユカリ『いただきま~すっんんっおいひ~っ!』
サトミ『やっぱりヒロシの料理は最高だね!』
ヒロシ『いやいやっめぽり達はどうだ?』
めぽり「うんっすっごくおいしいよ!」
あたも「ボクはおいしいなんて全然思ってな…んぅっ!?」(喉を詰まらせる)
ユカリ『はぁ…』
ヒロシ『みんなに気に入ってもらえてよかったよ!』
サトミ『ねぇねぇっ食べたら隣町のお祭りに参加しないっ?あたしさっきからずっと気になってたんだっ』
ユカリ『それいいわねっ!行こ行こっ♪』
ヒロシ『すごい人混みだったから相当大きいイベントだろうなぁ』
サトミ『めぽりはどぉ?行きたい?』
めぽり「そっ、そうだなぁっ行きたいっ…けど…」
サトミ『大丈夫だよめぽり、あたし達がついてるんだよっ』
めぽり「…うんっそうだよね!」
あたも「よしっ行くぞ!まぁユカリ達が行くから仕方なく行くだけでボクは行きたいわけじゃないけどなっ♪」
ユカリ『……』(呆れた目で見ている)
ヒロシ『じゃあ夜になったら行こう!』

その夜。5人はお祭りに参加するために隣町までやってきた。だが、その人の多さにめぽりは不安が大きくなるばかりだった。
サトミ『わ~っ!!』
ユカリ『人が多くてとってもにぎやかね~っ!』
あたも「すげぇ~っ!!」
ヒロシ『思った以上だなぁ!』
めぽり「……」(不安そうな顔)
サトミ『めぽり、やっぱり怖い?』
めぽり「うん、少し…」
サトミ『う~ん…じゃあめぽり、周りの人間をみ~んなポケモンだと思ってお祭りを楽しむことだけを考えてみよっか!』
めぽり「が、頑張ってみるよっ」
ヒロシ『つまり余計なことを考えないようにってことかっ』
サトミ『あっそうだ!あたも、めぽりと一緒に行動してもらえないかなっ?あたし達とは別行動で』
めぽり「えっ」
サトミ『いつもあたしと一緒にいるでしょ?あたしがいなくても過ごせるようになってほしいのと人に慣れる練習だよっ ヒロシとユカリじゃまだハードルが高いと思うし それに何年もポケモン同士で遊んでないんじゃない?思いっきり楽しんじゃいなよっ』
めぽり「(…確かにサトミの言う通り、本格的にポケモン同士で遊ぶのはすっごく久しぶりになる 特に明るい性格のあたもと一緒ならとっても楽しくなりそうな気がする)…うんっわかった!」
ヒロシ『じゃああたもはめぽりのボディガードだな!』
ユカリ『こうして見ると2人とも結構お似合いなんじゃな~いっ?』
めぽり「えっ!?そんなっ…!」
あたも「(んっ?これって…ボクが頼りにされてるってことかっ?)よ~しっ!この超優秀なボクに任せたまえっ!」
ユカリ『(余計頼りなくて先が思いやられる…)』
サトミ『じゃあ1時間後にここに集合ってことで!』
ヒロシ『何かあったら公衆電話で連絡するんだぞっ』

めぽり・あたも、サトミ・ユカリ・ヒロシに別れてそれぞれ行動する。
ユカリ『この服可愛いーっ♡』
サトミ『このクレープおいしーっ♪』
ヒロシ『少しは俺の財布のことを考えてくれると嬉しいんだが…』(財布の中身を見ながら)
自由気ままにお祭りを楽しんでるサトミとユカリにヒロシは若干振り回されている。

あたも「よしっめぽり!このボクにちゃんとついて行くんだぞ!」
めぽり「う、うんっ」
ひたすら延々と歩き回る2人。
めぽり「……あたも」
あたも「ん?」
めぽり「…どこに行くか決めないのか?ただ歩いてるだけだし…」
あたも「そっ…それは今決めようとしてたのっ!」
めぽり「そ、そうなのか…」
行き先を決め、改めて歩き出す。
あたも「じゃああっちのポテトのところへ行くぞ!」
めぽり「うんっ」
少年達『いえーいっっ』(めぽりの前を通り過ぎる)
めぽり「ひゃあっ!!うぅ……(やっぱり怖い……あっそうだ、周りの人間はみんなポケモンなんだっ みんなポケモン…みんなポケモンっ……)」(サトミの言葉を思い出す)
(あたもがいないことに気づく)
めぽり「!?(あたもがいない!?どっ…どこに行っちゃったんだ!?)」
あたも「おじさんっ!ポテト2つ!!」
おじさん『あいよっ』
めぽり「(いたっ!もうあそこまで…!)まっ、待ってっ…ぅわっ!」(沢山通る人間に怯えて中々進めない)
あたも「めぽり!お前の分だぞ…ってあれっ?」(めぽりがいないことに気づく)
周りを見回すとめぽりが人込みに飲まれている。
めぽり「助けてぇ~っ!」
あたも「めぽりっ!?」

めぽり救出後。
あたも「え、えっと…お前のことちゃんと見ないで行って……わ、悪かった…」
めぽり「お、オレこそ遅くてごめん…それにあたも、楽しそうに歩いてたし… ホント、迷惑かけてばっかりだねっ」
あたも「……て言うか、ボク達研究所で暮らしてきたんだしいつも人と会ってるんだぞ?なのに人間を怖がってるとかよくわかんないぞっ?」
めぽり「そ、そうだよね…」
あたも「…まぁいいけどっ」(ポテトを食べ始める)
めぽり「……(ごめんねあたも、オレはあたもや他の研究所のポケモン達とは違うんだ……)」
落ち込んでいるめぽりにあたもは手を差し伸べる。
あたも「め、めぽりはさっき迷惑かけてばっかりって言ってたけど、ボクは迷惑なんて、全然思ってないからなっ そもそもお前は人間が苦手だからボクが安心させてやらないとだし…それに…めぽりが楽しくなきゃ…意味、ないだろ…?」
めぽり「あたも…」
あたも「こ、こうすればまた離れることもないし、安心できるだろ?」
めぽり「……うんっありがとう!」(あたもの手を握る)

めぽりとあたもはお互い手を繋ぎながら暫く屋台を歩いて楽しんでいる。
めぽり「(みんなポケモン…みんなポケモン……)」
(店員に話しかけているあたもを見る)
めぽり「(…あたも、凄いなぁ あんなに人間と会話できるなんて 少し不器用なところはあるけど、明るくて優しいし…きっと研究所に居た頃は友達がたくさんいたんだろうなぁ 手を繋いでから歩調をオレに合わせてくれてるし、さっきより安心できるようになってきた…ありがとう、あたも)」
2人の周りにシャボン玉が舞う。
あたも「ん?」
めぽり「シャボン玉だっ!」
人間の子供達が集まって沢山のシャボン玉を出している。
あたもは夢中でシャボン玉を眺めていると大きいシャボン玉に気づく。
あたも「…ん?」
めぽり「それっ!」(バブルこうせんを出している)
人間の子供達『わーっっ』『バブルこうせんだ~!』
めぽり「あっそうだ!あたもは確か炎タイプだったよねっ?ちょっと手伝ってくれないか?」
あたも「?何すればいいんだよ?」
めぽり「少しずつ炎を出してほしいんだ!」
あたも「こうか?」(炎を出す)
めぽり「うん、ありがとうっえいっ!」
あたもが出した複数の炎の玉にめぽりはバブルこうせんで閉じ込めていく。
綺麗なイルミネーションになってその場にいる人達は喜び魅了されている。
人間の子供達『すごーい!』『キレ~イっ』『さすがポケモンっ!』
あたも「すげぇ…」
(隣でシャッター音が響く)
あたも「ん?」
めぽり「あっ…あまりにもキレイだったら写真を撮ってみたんだっ オレ、今までの思い出を忘れたくなくて、少しずつ写真をこのアルバムに入れてるんだっ」
あたも「……」
楽しそうな顔をしているめぽり。あたもは持っているアルバムを気にしつつ彼女を凝視している。

2人は再び歩き回り、ベンチに座ってたい焼きを食べている。。
あたも「言った通りだっただろっ?このボクは超優秀だって!」
めぽり「うんっその通りだねっ オレ、最初は人間に怯えてばっかりだったけど…何かいつの間にかお祭りに夢中になってたよ!あたも、付き合ってくれてありがとうっ」
調子に乗っているあたも。めぽりは今日の出来事を思い出しながらアルバムを出す。
めぽり「……」
あたも「……」(アルバムを見ている)
めぽり「あたも、どうしたんだ?」
あたも「ぼっ…ぼっ、ボクはそのアルバムが見たいから見てたんじゃないからなっ!ほっ、ホントにホントだからなっ!」
めぽり「……ごめん…このアルバムは簡単には見せられないんだ(だってアルバムの中には、サトミを信頼してない頃の思い出も入ってるから…)」
あたも「まっ…まぁ別に見たいってわけじゃないし関係ないけどなっ」
と言いつつ少しがっかりそうにしているあたもを見ているめぽり。
めぽり「……そんなに、見たいのか……?」
あたも「へっ?」
めぽり「…じゃあ、こうしないか?今サトミもユカリも手持ちポケモンが1人ずつだよね?お互いの手持ちポケモンが6人揃ったらこのアルバムを見せるよ!だから6人そろったら連絡してよ!オレの方も揃ったら連絡するから お互い揃ったその時にまた会おうよっ!」
あたも「……うん、 …ってだからボクはアルバムが見たいなんて言ってないって言ってるだろ~っ!? ……まぁいい、仕方ないからそうしようじゃないかっ」
めぽり「じゃあ約束だな!」
めぽりとあたもはお互い指切りをする。

トレーナー達との約束通り1時間後に集合した5人。めぽりは別れる前よりとても明るい顔をしている。
サトミ『めぽり、さっきの顔と全然違うね!お祭り楽しかった?』
めぽり「うん、とっても楽しかったよ!」
あたも「まぁこのボクのおかげってことだな!」
ユカリ『はいはいっわかったからっ めぽり、あたもが迷惑かけなかった?この子何も考えずに動いちゃうから…』
めぽり「ううんっ一緒にいて凄く心強かったよ!」
ヒロシ『ところで、ユカリはこれからどうするんだ?』
ユカリ『う~ん、そうねぇ…あっそうだ!せっかくだからみんなで一緒に旅しないっ?あたし、ヒロシのポケモンフーズとかをポフィン作りの参考にしたいのよね~っ!それに旅は大勢の方が楽しいでしょ?』
ヒロシ『そうだな!』
サトミ『あたしもユカリと一緒に旅したいなぁって思ってたよ!めぽり達はどぉ?』
めぽり「うんっ賛成だよ!」
あたも「まぁ一緒に旅してあげてもいいけどな!」
サトミ『じゃあ決定だねっ!』
ヒロシ『明日からにぎやかな旅になるなぁ!』
めぽり「(こうしてオレ達みんなの旅はここから始まった にぎやかなみんなと一緒ならオレの癖が直る日も近いかもしれない)」


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