Cf98a727c66de66c5b2673ae8a3c6bef岸田さんの創作っ子
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羽種

    プロフィール

    フルネーム
    羽型粘菌種子
    フリガナ
    ウシュ
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    羽種。それは最高級の観賞用生物だ。
    完全機能両性具有体である観賞用種「羽種(うしゅ)」とは観賞用目的に作られた人工的な種族であり、特徴は飛ぶためではない羽を体に複数持つ。羽は展開する事も出来き、大抵の場合羽種は初対面で顔や体をを晒さない。
    大抵の羽種は最高級であり、其の生まれ故に気位が高い。
    ベースに男性型、女性型が居るが、大抵の場合は男性型である。

    体はほぼほぼ擬態であり、本来の姿は不確定容姿の粘菌に近い。
    羽も粘菌のような繊維状の物質の集合体であり厳密に言えば鳥のような羽ではない。体が千切れても再生する事が出来るが、稀に機能不全を起こすことがある。大抵の場合は外部からの影響が原因し後天性である。先天性の場合李家に申請すれば羽種は別個体に交換される。

    尚、羽種は完全体であるが人間との交配は不可能。観賞用生物としての気位が高い故に触れられる目的の性的な事を嫌う傾向にある。
    基本的に主人すら含み気を許したものにしか顔の羽は展開せず、露出を好まず羽で体を隠す傾向にある。

    羽種は観賞用の人工生物であるためにその容姿は極めて美しく、最高級の羽種は天使と称される程。まだ世間への流通が一般的でなかったころ一度とあるカルト教団に羽種が天使として 崇められたほどである。
    現在は認知率も高いが、高価な商品であるために完全に金持ちの道楽商品である。

    また、羽種(一部の翅種、角種、翅種、角種は後述)には旧製造羽種と新製造羽種の二種類がある。
    旧製造羽種は現在の改良が咥えられた羽種に比べて気位が高く、かつ、特筆すべきはその凶暴さ。非常に気性が荒く姿を自由に変えられることから凶悪な鉤爪を出したりすることも出来る。また、完璧に人間に擬態する事が出来る。
    現在改良型の新製造羽種は核に完璧な人間への擬態が出来ないよう制限されている。

    羽種に共通する気位の高さは生まれた時からの圧倒的最高級観賞用生物というところに所以する。観賞用の生物として生を極めている。故に滑らかな石像と見まごうほどに微動だにせずまる三日くらい過ごすのは至極簡単。しかしその後ゆっくり羽を伸ばさせてあげて欲しい。その時の羽種は顔は見せてくれないかもしれないが体中の羽を伸ばして展開して、とても美しいのだ。

    羽種が天使と謳われる由縁はその姿を変える美しさからだけではなく、歌声にも機縁する。
    羽種は機嫌がいいと歌を歌う、言葉はないが羽を擦り音を奏でながら発声器官を使いさらに歌う。
    羽種は羽種の歌に釣られて歌う習性があるため、心を奪われ数を揃えている大金持ちもいるのだとか。
    しかし時にこの歌声はセイレーンのように牙を向く。人を思いのままに操るのだ。心をかき乱すことも出来る。だがその危険性故に完全に人間に擬態出来なくしたのと同時に排除された。しかし旧個体達は今なおその歌声を持つ。
    といってもそのような事をする個体は稀であり、たいていの場合は劣悪な環境のせいである。
    あまりにも劣悪な環境に羽種を長時間置くと、彼らは心を萎ませ閉ざし、人前で歌わなくなる。羽でまゆを作り中で歌を歌う。呪いの歌だ。彼等は望まれるまま美しくありたいだけなのだ。

    羽種は心が満たされていない状態(食事が無い、愛でられない、必要とされない)が続くと衰弱し、繭を作りやがて死に絶えてしまう。これら上記はほとんどの観賞用生物にも当てはまる。

    羽種にならんで発売されている最高級観賞用生物。羽種と違いその名の通り体に無数の角を生成する事が出来る人工粘菌生物。体の大きい個体が多い。
    羽種と違い顔に巻きついた角は剥がれることは折れない限りは稀、目元が隠れている場合が多いが視覚感覚器官は顔だけにある訳ではないので大して苦労はしない。
    羽種と同じく誇り高いが、羽種に比べてやや温和な傾向にある。が、気位が高いことには変わりなく、旧個体には気性の荒いものも存在する。羽種の新旧と同じく新製造個体は擬態や歌声に制限がある。

    羽種の歌声がセイレーンと称されるならば角種の歌声はまるでオペラ歌手のように朗郎と歌う。また、角に固いものを当てると鉄筋のような美しい音を奏でることが出来る。

    羽種の亜種である翅種は鳥の羽を持つ羽種とは違い虫の羽を持つ高級観賞用生物。大まかには羽種と同じであるが、翅種の性格はよりとげとげしく人隙をしないトゲトゲしい傾向がある。ややマイナー向け商品である。
    羽を擦っての共鳴は翅種のほうが美しいと言われる。歌声は角種と同じようにオペラ歌手を思わせるが劈く様な、それでいて癖になる歌声を持つものが多い。

    鱗を持つ高級観賞用生物。角種の角と同じようにたいていの場合外部からの影響がない限り顔を覆っている鱗が剥がれることはない。水生の個体も存在する。
    鱗を爪で弾くことによりハープのような音を奏でることが出来る。歌声は非常に穏やかで美しいが、固体により水の中でしか発声できないものも存在する。
    鱗種には新個体しか存在せず、比較的新しい種(たね)である

    羽種ら観賞用人工粘菌生物には発情期が存在する。おおよそ三か月に一度やってきて、一週間ほど発情状態が続く。
    此の発情は女性器の発情割合と男性器の発情割合で行動が変わる。
    女性器の発情割合が大きい場合、気は立っているものの比較的おとなしいが、男性器発情が大きい場合は非常に攻撃的になり種族を問わず襲い掛かる傾向にある。
    観賞用生物は出産しても子育てをせず、また産後は非常に気が立っている為子供を食らう傾向にある。
    発情した場合、側に観賞用生物が居た場合それに当てられもう一方も発情するため、多頭飼いしている場合は隔離するのが一般的である。また去勢すれば性格も比較的穏やかになり発情も無くなる。

    尚、別種同士(例:角種×羽種)などでも妊娠は可能であるが、生まれた個体はどちらの要素も半端に受け継ぎ歌う能力はない。また、不完全両性具有体、もしくは無性体となるため子を残すことはできない。
    観賞用生物と人間との交配は不可能である。