「私はあの人達と違って戦闘力は弱いです…そのかわり私には強力な『力』を持っています」
【種族】
怪人(ヒツジ男)
【能力】
超能力を操る(主にものを透明化させる)事
【職業】
召使いリーダー
【所在地】
怪人の都市
怪物の都市のどこかにあると言われる「白狼城」に住む召使いの一人、もとい現在の怪人召使いのリーダーである。立ち位置的には主にナフワン王女の世話をする執事。
ヒツジと人間の間から生まれた怪人で、元々妹が居た。親は「羊娘を育ててみたいから」という身勝手な理由でハイブリッドを生み出した事により、親は妹ばかり相手をして、羊男として生まれた自身の面倒を見る事は一切無く、最終的には親から捨てられてしまった。その際自殺願望が芽生えた事により一時は服毒自殺を試みるも通行人に助けられ一命をとりとめた。ただ元々白かった髪と黒かった目は毒素によって紫色に染まっていた。
しかし後に生死を彷徨った影響で脳が刺激され、自身に超能力が覚醒した事が明らかとなり、彼はこの能力を有効活用する事が出来る地を探した結果、現在のユーマ帝國へとたどり着いた。当時少年だった彼はナフワンの美しさ・優しさに心を打たれ、ナフワンの住む「白狼城」へと住み、今ではナフワン王女を守る重要な召使いとして君臨した。
彼はライザとフィローヌと同じく「守る」立場の召使いながらも、身体的戦闘能力は皆無に等しい。しかし彼の能力である「超能力を操る」力は非常に強いもので、ものを動かさずに操る・岩な鉄などの障害物を触れずに壊す・見えない波動を出す事以外にも特に驚異的なのは「透過能力」で、周辺の家具や人だけでなく城丸ごと彼の力によって透過する事が出来るほど。つまり白狼城が透明なのはすべて彼による超能力によって守られている。
普段は他の召使いが活躍してくれるため戦う機会は殆ど無いのだが、戦う際は無論超能力を駆使し、本人によると見えない力で相手を即座に殺す事も容易いのだとか。
性格は温厚で冷静。ナフワン王女の世話が主な仕事ではあるが、城内にはかつて自分と似た境遇の怪人UMA達が集っているからか、時間があればちょくちょく他の怪人達を褒める・慰める・助言をするなど、他の怪人の面倒を見る事も多い。それ故に城内での愛称は主に「パパさん」で通っている程非常に人気が高い模様。超能力を使ったタネ無し手品を披露する事もあり、それも人気の理由の一つとなっている模様。ちなみにパパっぽく料理に挑戦する事もしばしばあるようだが、料理は非常に下手くそで、味も「歯ブラシを噛んでるみたい」とフィローヌからは酷評されている。