【容姿】光の加減によって深緑がかって見える艶やかな黒髪を鎖骨まで伸ばしている。レモンイエローの色をしたハート型のゴムでツーサイドアップに括っており、童顔なことも相まって少し幼い印象を人に与える。垂れ目気味な目は小動物のようにくりんと丸い。近くでよく見ると左右の色が僅かに違う。美少女というわけではないが、幼く明るい雰囲気や豊富な表情により愛らしく見える。
制服はブレザー型。スカートはかなり短く、少しでも派手な動きをすれば中身が見えてしまいそうなほど。第一ボタンが外されたワイシャツから、ちらりと細い鎖が見え隠れする。
痩せ過ぎなほどに痩せぎすな体型。一見するとただ細いだけに見えるが、よく目を凝らすと手首や脚などの細さは不安を覚えるほど。また、意識して見てみると、露出された肌の部分にうっすらと傷や痣の名残じみたものがある。
よく懐いた仔犬を思わせる。動作の一つひとつが幼く無邪気であざとい。だが時折酷く冷たい表情をすることがあり、どちらが本性であるのかは見極めがたい。
【性格】中身は幼い子供そのもので非常に素直。けれどたまに人の心を抉る言葉を慎重に選んで投げかけてくることもある。相手がどのような人間であるのかを観察、分析することが得意。
『感情』というものにとことん疎く、自分の心の動きにでさえも鈍感。また、人を嫌悪することが殆どない。大抵の者を好きだと言うが、それは無関心の裏返しである。
興味を持ったときにしか動かない。究極的にマイペース。『楽しいこと』が好き。
幼いときに交通事故に遭っており、その際に最愛の母を亡くした経験を持つ。また事故の影響で左色の目が赤く変色してしまった後天的な虹彩異色症。そのときから「死」に対し異常な関心を示すようになる。そのことから双子の弟と不仲に陥る。
高校入学直前、弟と二人で歩いていたところダンプが彼に目掛けて突っ込んできた。それを庇い即死する。
弟とは一つの魂を二人で分けた存在で、松葉が生きているため咲良の魂も残された。しかし、松葉が真の意味で自立し、その魂が安定したとき、不安定な咲良は消失する。