人間界──西洋五大国、東国、極東国の全七つの国から成る大陸──リ・テラ。
大陸──リ・テラの北と南を分断するように、端から端まで高くそびえる山脈──ウウィーグツィ・ザハルフア。
そして大陸の南側に在るのは…、魔族の住む国。
主人公──エディーリン・アザレリア・フォン・ナナレイアは魔族の国の魔王の実の娘。
魔族と人間は長く争ってきたが、現魔王は妻と娘を持ったことで長きに渡る歴史を変えようと人間界に最愛の娘に「休戦締約と同盟条約」の話を託して人間界へと送り出す。
一方人間界では、西洋五大国とその中心地に浮遊する大地──大教会の全ての巫女や神官達が、「聖剣の乙女の目覚め」を神から神託によって聴くことになり、これで魔族と対抗に戦え、劣勢の状況を覆せると沸き立っていた。
そして西洋五大国会議が始まっていた。
そんな時、主人公──エディーリンは黒く美しい髪を靡かせて大山脈──ウウィーグツィ・ザハルフアを越えて人間界まで来ていた。
人間界には西洋五大国の中心地に浮遊する大教会から発せられる結界により、魔族は多くの魔素を奪われ入れなくなっている。
エディーリンは入り口の兵に、魔王の意思と「休戦締約と同盟条約」を持ってきたことを伝える。
そして兵達はエディーリンに攻撃態勢を向けつつも、西洋五大国会議が開かれていることもあり、西洋五大国会議場──大聖堂に一部の兵が知らせに走る。
魔族と人間。
争い続けてきた歴史。
歴史を変える「休戦締約と同盟条約」と「聖剣の乙女の目覚め」。
主人公──エディーリンが見て体験するこれからの歴史…。
全ては、運命に彩られて音は旋律となり流れる…。
作品「聖剣使いの乙女は実は魔王の娘だった」。
エディーリンは知る。
聖剣の秘密、聖剣に宿る力、聖剣に選ばれた理由と、込められた…切なる願いを──。
ミネルヴァ・リデルネ・ミーティア・ルリペテリア・スウォレウォンペティラ - -
スウォレウォンペティラ水国の妃で、人魚族の一部、人魚ノ民──ルリペテリアの一族出身。
ちなみにスウォレウォンペティラ水国王族は、人魚族の中でも高位の人魚──人魚ノ民──ミーティアの一族の血も引いている。
彼女は直接ミーティアの一族の血を引いてはいないが、国王と結婚したことにより、ミーティア一族の名を冠することになる。
可愛い娘達に恵まれ、心優しいところが彼女の美点で娘達もソレに影響され心優しい未来の王への道へと歩んで行くが、末娘の
アイリーン姫
が誰に似たのか、剣技も武術も芸も多彩な才君と呼ばれるようになってしまった。
国内ではどの王女も未来の王に期待されているが、末娘の
アイリーン姫
は特に巫女の気質が強く、また才能豊かな君主になる!と国民から絶大な支持を得ている。
姉妹はそんな末娘も優しい気持ちで見守っている。
だが気が強すぎるあまり、強く止めても魔族との前線の戦いに行ってしまう。
ミネルヴァ王妃は心優しい性格で、国一番の綺麗な透き通った歌声を持つ。
毎日、日記のように娘達と夫である王に向けて心を込めた手紙を送っている。
夫である国王、娘達
日差しに弱いこと
平和を祈り続けること
誰よりも美しい歌声と、楽器にも長けているのに、夫に惹かれて剣技に長けていること。
止めても聞かないとはいえ、可愛い末娘が戦場へ行くのが心配で仕方がない。
ハラハラしてしまう。
毎日、結婚する前から夫と手紙のやり取りをし、結婚してからもやり取りをし、娘達が産まれてからも毎日娘達にも書き続けてる。
手紙は、想いを綴る大切な届け物なのだ。
スウォレウォンペティラ水国は地下が特に広く、地下のどんな道も把握している。
実は今では大人しい妃様だが、昔は
アイリーン姫
のようなお転婆で強気な娘だったのだ。
手を合わせて胸の上に置いて歌ったり祈ること
「コレが私の意志です」
水の都の女神様
民、家族、手紙、スウォレウォンペティラ水国、平和
無益な争い
かつてスウォレウォンペティラ水国が内部分裂しかけた時、「争いはやめよ!私はルリペテリアの血を引く人魚の一族だ!」と今はスウォレウォンペティラ水国でも希少種となったルリペテリアの血筋であることを表して、そしてミーティアの血を引く王と結婚して国の争いを治めた経緯がある。
三行程で納めてしまったが、実は単行本一冊は書ける内容である。
「ヴィオレッタ、貴女のことを…、私は忘れない」
「うふふ、母もまた、貴女のように気の強い娘だったのですよ?」
「そう…、アイリーンが魔族の姫と仲良くなったのね。 また、新しい平和がやってくるわ。 とても、嬉しいわ、アナタ」
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