【容姿】春の日差しに似た柔らかい色の金髪は癖っ毛気味。くりんと丸く大きな目は若草の色をして、よく見ると若干三白眼気味。高めの鼻の辺りに散ったそばかすがあり、それが彼を幼く見せる要因の一つになっている。
笑うときゅっと目が細まって無邪気な顔になる。とても成人男性に見えない童顔。
【性格】周囲との壁が厚く、基本的には人に心を許さない。一人でいるときの眸は全てを悟り切ったように冷えており、見下すような視線が印象的。
思い込みが激しく、また独占欲と庇護欲が非常に強い。師匠と呼んで慕っている女性を世界の中心にして生きている。彼女のことを女神と崇めており、おかしな言動が目立つ。
臆病で弱虫、また割り切ることが出来ない性格で嫌なことや過去をいつまでもずるずると引き摺るような女々しい一面を持つ。フラッシュバックを起こすことも少なくなく、悪夢を見て飛び起きることも多々ある。
小さな村の出身で、幼馴染の少女に対し密やかな恋心を抱いていた。しかし粗暴で野卑な自分と完璧な彼女とを較べ、多大なコンプレックスを膨らませるようになった。
だが彼のいないうちに故郷の村が襲われて住民がほぼ全滅した事件が起こり、一度も幼馴染に優しく出来なかった自分を激しく責めた。その関係から他人に対して一層頑なになり、また口調や一人称なども一変した。
「好きです師匠! 嗚呼、強い意志を秘めた紫水晶のように美しく煌く瞳、白く滑らかな頬、小さく色づくさくらんぼのように愛らしい唇……っ! 地上に舞い降りた天使なのですね!! 地上に落ちてきたときに怪我はしませんでしたか、痛くありませんか?!」(最も興奮した場合)
「一回でも、素直になれていたら。一回でも、優しく出来ていたら……もしかしたら、本当に小さい可能性でも……」
「師匠だけは、もう二度と、喪いたく、ないんです」