Missing thumb睦月さんの創作っ子
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糸生一

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    プロフィール

    フルネーム
    濡羽夜斗
    フリガナ
    イトイハジメ
    登場作品
    クトゥルフ神話TRPG
    年齢
    28
    性別
    血液型
    A
    身長
    175
    一人称
    私/俺
    二人称
    貴方・貴方様/お前
    Medal button
     

    「鴉宮」という裏稼業の一族の嫡子である双子、柊夜・恍夜のお世話係を務める男。
    元々日本刀(無外流)の使い手であり恍夜の戦闘指南者兼双子のボディガードとして鴉宮に雇われた。しかし数年前暗殺者の襲撃を受けた際に柊夜を庇い腕に怪我を負ったことにより握力が弱まり、日本刀を振るうことができなくなった。そこからは双子のお世話係として鴉宮で仕事をしている。
    表向きは慇懃な振舞いをするがその実は非常に野心家であり策略家。素だと口も素行も悪い。一の時は素を包み隠してはいるが口調は割と嫌味くさい。酒も煙草も女も普通に嗜んでいる。

    本名は濡羽 夜斗(ぬればね やと)。
    鴉宮現当主の妾の息子であり、双子とは腹違いの兄に当たる。
    母は元々無外流を扱う暗殺者であった。鴉宮現当主の暗殺に失敗した際に逆に篭絡され、散々利用され関係すら持った末に棄てられている。夜斗の存在は母と共に隠蔽され無かったものとされた。
    母は鴉宮現当主に対し憎悪の念を募らし、その悔恨の念を全て息子の教育に費やす。いずれこの子があの男を出し抜き鴉宮を滅ぼすようにと。勉学に加え暗殺術なども息子に叩き込んだ彼女は、夜斗が18になった時彼を糸生一として鴉宮に潜入させた。

    夜斗は非常に頭が良く飲み込みの早い人間だった。母親の狂気に全て応え鴉宮に潜入した時点で、彼は宛がわれた双子を駒として利用することを決めていた。時期当主である双子のそばに置かれるなど願ってもない僥倖というほかない。アルビノである双子は一族の中でも浮いた存在であり、傍に置くことで一度に監視しようという鴉宮の意図だったのかもしれないが、そんなことは彼にはどうでも良かった。そもそも正体がばれる可能性は初めから想定の上である。
    彼は鴉宮当主に対しては並々ならぬ感情を抱えていた。それは母親の洗脳により植え付けられたものであったが。「何故自分が認められず、捨てられなければならなかったのか」。同じく当主の血を引く夜斗は、鴉宮の当主になれたかもしれなかった。しかし夜斗を生んだのが妾だったためだけに彼は棄てられたのだ。そうして自分の代わりのように正当なる次期当主とされた双子は、アルビノとして子供にあるまじき迫害の対象となり、その目を常に絶望と恐怖に曇らせていた。
    双子に対し、初めの頃夜斗には駒という認識しかなかった。利用しやすくなるよう優しく接し、彼らの懐に潜り込んだ。問題となったのは彼らが夜斗にとって「弟」という事実だった。どんな事情があろうが夜斗は必要以上に彼らに入れ込む必要はなかったはずだ。しかし彼らと共に年月を過ごすうちに彼の中の何かは少しずつ変化していった。いつの間にか彼はこう考えていたのだ。「鴉宮を滅ぼすのではなく、自分が当主になるのではなく、この双子を次期当主としてあらせてやろう」と。勿論自分が裏で操ることは前提だが。彼の未来像には気づけば双子が不可欠なものとして存在するようになっていたのだ。

    そんな中、ある日事件が起きた。柊夜の護衛として街を歩いていた際暗殺者であろう人間に襲撃を受けたのである。夜斗は撃退はしたものの柊夜を庇った際に腕に深い傷を負った。その傷は神経系を傷つけ、彼は握力を失った。日本刀を握ることができなくなったのだ。
    彼の刀は鴉宮に潜入する際に母親から預けられたもので、元々母親が暗殺者として使用していたものであった。母の刀を持てなくなった時、夜斗は初めて考えた。あの時自分は何故あそこまで必死に柊夜を守ったのだろうかと。
    折角育てた駒なのだから、途中でだめになっては余りにも惜しい。それに、そもそも護衛の仕事なのだから守るのは当たり前だ。そう考えても納得は行かなかった。彼を守って自分が死んでしまっては本末転倒なのだ。しかしあの時の自分は自分の命を顧みないような「後先考えない」行動を起こした。そんな行動を彼は人生の中で一度もしたことがなかった。
    何故か。
    答えなど明白だった。彼はとっくにあの双子に絆されていたのだ。自分の行動を以て彼はそれを自覚した。

    「…怒るだろうな、母さん」

    一人ごちてから気が付いた。柊夜を庇ったあの行動は自分の人生で初めて「母の意図から外れた行動」でもあったということを。そのことに気が付き、彼はけらけらと笑ってしまった。
    俺はあの女の操り人形でしかなかったのか、と。

    そうしてお世話係になり、彼は自分の人生をまた少し見つめ直した。
    母親の言う通りに生きてやるのは癪だ。しかし彼は鴉宮を乗っ取るという目標に対して確かな高揚感を持っているのだ。これほどまでに大きな一族、それを食い潰す。自分の力を示すにはまたとない行為だ。存在すら消した子供に寝首を掻かれ、崩壊していく鴉宮の姿を思うと笑えてしまう。この気持ちの根本が母親のものだろうが最早どうでもいいと思った。自分は心の底から鴉宮を潰したいと思っているのだから。母親の意図ではなく、自分の意図をもってして。

    「だからあいつらには役に立ってもらわねえとなあ」
    折角命まで張ったんだからな。何故か年々仲が悪くなる双子をやれやれと見つめる彼は、やはりどこか兄の顔をしていた。

    通過シナリオ

    ・MiaD
    ・正気売買(NPC)
    ・茜と濡羽
    ・人狼